花の描き方

【花の描き方】初心者が上達するための3つの花の書き方

絵を描くのは苦手、ましてや花を描くなんてと迷っている人。簡単にわかりやすい書き方があったらいいな、初心者でも上達が出来る方法があったらいいなと思っていますよね。
これから初心者でも描ける3つの花の描き方を、花のタイプに分けてご紹介します。
花を描けるようになったら嬉しいですね

花にはいろいろな形があります。

ぱっと華やかな花、また控えめで寂しい花。

その花のタイプを知れば描きやすくなります。

例えば、平べったくて花びらが均等に並んでいるコスモスや向日葵は、ちょとしたテクニックで上手に描けます。

花びらが少い2枚から成り立つ変形の花、つゆ草なども描く方向を変えるだけであっという間に花になります。

花をさらさら~と描くことが出来れば、散歩の途中で出会う野の花や、お友達の誕生花を書いてプレゼントする事も素敵で楽しいです。

記事では、花のタイプ別に
・簡単コスモスの描き方
・つゆくさの描き方
・カンナの描き方を今回は花びらだけの描き方をご紹介します。

花の描き方書き方の基本

花の描き方は以下の3つです。
①描く向きを知る
②花配列を知る
③花をよく観察する

描く向きを考える

人は書き物をする時、テーブルにノートや便せんを正面に置いて書きます。描く時は同じくスケッチブックを正面に置いて、描きますよね。その時にちょっとしたコツがあるんです。

花配列を知る

花にはタイプ別の花配列があることを知っていますか。コスモスのような放射相称花(ほうしゃそうしょうはな)、ツユクサのような左右相称花(さゆうそうしょうか)、カンナのような非相称花(ひそうしょうか)の3種類があります。

花をよく観察する

描きたい書きたい思いが高まると、花をよく観察するといいでしょう。思い出した時でいい、道を歩いているときにふと気持ちを草に向けてみるとか、道ばたの小さな花をみて、きれいねと記憶に残すとか、小さな「気をつけと自然をみる」それだけで花の形が頭の中に残っていくものです。

【タイプ別花の専門用語】
放射相称花(ほうしゃそうしょうか)=対称軸が均等に、向日葵やコスモス、梅や桔梗等の花びらの形が均等できれいに並んでいる花のことをいいます。また花びらの大小はありますが複数の平らな花びらが複数配列している花も同じ放射相称花です。

左右相称花(さゆうそうしょうか)=対称軸が1つしかなく、左右の花びらが同じで、通常は横向きに咲く事が多い花、ツユクサやカトレアなどの花をいいます。

非相称花(ひそうしょうか)=対称軸がなく、同じ花びらがなく違う形をしている花びらの集まり、カンナなどの花の事をいいます。

それでは花の描き方の基本になる花コスモスから始めます。

簡単コスモスの描き方

花びらが8枚のコスモスは均等に描いていくと比較的簡単に描けます。

同じ同放射相称花(ほうしゃそうしょうはな)で、花びらが多い菊やダリア等も同じですが、これはコスモスの描き方に慣れてから進めましょう。

始めに放射相称花、コスモスを描いて行きます

描き方の順番

準備するも

・鉛筆
・細ペン
・パステルまたは色鉛筆

描き方

①まず紙に正方形を作ります
描きやすいように7センチ角、十字に等分します

②中心に○を作ります(これが花芯の部分になります)

③花芯と花びらの割合は1:2.5です

④4等分にした所に均等に花びらを2枚ずつ入れ、このとき画像のようにクルクル紙面を回しながら花びらを作るのがコツです。人には書き癖があるので、クルクル回すことで、常に一番描きやすい方向を保っているので、同じ花びらをきれいに作れます

⑤これで花びら8枚が出来ました、鉛筆部分を細ペンでなぞります

鉛筆部分を消しゴムで消します

準備は出来ました、色づけに進みます

色鉛筆で色づけ

鉛筆書きし細ペンで作った所に、コスモス色を入れていくのですが、ここでは私がよく使うパステルで色付けします

①花芯全体に黄色を入れ、薄くピンク色をいれます(このときも色が塗りやすいように紙面をクルクル回す所がコツ、色入れ方向は外から中心です。8枚全部色を付けます)

②花びらの内側を濃く、花びらの外側を薄く色づけし花心の部分に茶色をいれ、所々黒を塗ります

③完成!

花びらが均等にふんわりコスモスが出来ました。

簡単ツユクサの描き方

花びら3枚からなり、2枚が大きく青く、3枚目がその下に小さくあります。そして雄蕊が6本、その2本が雌蕊とともに長く前へ突き出ています。

葉っぱは単子葉類で葉脈が縦になっています。葉は船形に2つに折れ、その苞の先に外に突き出て1つ花を咲かせます。

準備するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

鉛筆と細ペンの描き方

7㎝角の正方形を作り、十字に等分し交わったところを中心にします。

 

花びらをクロックポジション2時と10時・3枚目を6時に配置
斜め右上(2時)と左上(10時)、下(6時)に外から中心に向かって花びらを作り、斜め左下に向かって雄しべ雌しべを作り終わったらペンで清書します

 

③清書しました、鉛筆を消しました。

 

次は色をつけていきます

色づけ

ツユクサの形を作ったところに色をいれていきます

①花びらに薄い青を全体にいれます、徐々に青を濃くしていきます。

 

更に色を重ねます、薄青の上に濃い青色をれ、方向は同じく外から中心、しっかりつゆ草色を入れます。ハミ出した色を消して整えます。

 

角度を違えて花びらを書きました

色付け完成!

ツユクサの描き方はこれでご理解いただけましたね。

簡単カンナの描き方

花称片の大きさがそれぞれ違う、同じ形の花びらが全くないカンナなどの花をいいます。

準備するも

・鉛筆
・細ペン
・パステルまた色鉛筆

描き方

①7㎝角の正方形を作り、7センチの正方形を十字に等分します

 

②鉛筆書きをして、ペンでなぞります・

 

③ペンでなぞったら鉛筆を消します

 

色づけしていきましょう

色鉛筆で色づけ

①花弁の中心に黄色を入れてそれ以外の花びら部分に赤+橙色を塗ります。

 

②描き進むのですが、色鉛筆の向きは常に外から中へ動かします

 

③完成!!

描く方向を気にしていたら、情熱的なカンナが出来ました。

ガラスや陶磁器に絵付けする立場からの描き方のポイント

普段、私はガラスや陶磁器に絵付けをしているのですが、デザインのイメージをより正しくするために必ず紙面にスケッチをし、色づけまでします。

ですので、花を描けることはデザインをする上でも、とても大事です。

ちなみに私が描いたコスモスのボウルを添付しますね。


ボウルには、いろいろな表情のコスモスが描かれていますが、上達の秘訣は花の形の順番、たとえば均等な花びら→半分重なった花びら→花心が突起した花びら→蕾み等まず単純な花びらの形から練習して、徐々に難しい花びらを描いていくのがいいですね。

今後、表情別でブログを書きますので是非参考にしてください。

描けるということはその豊かさをガラスコップや食器、布にも表現できる楽しみがありますね。

紙面に書くのと、ガラスや陶磁器または布に描くのは若干違いますが、基本の花の描き方が出来ると、取り組む気持ちが全く違ってきます。

まとめ

初心者が花を上手に描く方法をご紹介しました。

コスモスを上手に描く方法は、

描き方

①まず紙に正方形を作ります
描きやすいように7センチ角、十字に等分します

 

②中心に○を作ります(これが花芯の部分になります)

 

③花芯と花びらの割合は1:2.5です

 

④4等分にした所に均等に花びらを2枚ずつ入れ、このとき画像のようにクルクル紙面を回しながら花びらを作るのがコツです。人には書き癖があるので、クルクル回すことで、常に一番描きやすい方向を保っているので、同じ花びらをきれいに作れます

 

⑤これで花びら8枚が出来ました、鉛筆部分を細ペンでなぞります

 

鉛筆部分を消しゴムで消します

 

準備は出来ました、色づけに進みます

色鉛筆で色づけ

鉛筆書きし細ペンで作った所に、コスモス色を入れていくのですが、ここでは私がよく使うパステルで色付けします

①花芯全体に黄色を入れ、薄くピンク色をいれます(このときも色が塗りやすいように紙面をクルクル回す所がコツ、色入れ方向は外から中心です。8枚全部色を付けます)

 

②花びらの内側を濃く、花びらの外側を薄く色づけし花心の部分に茶色をいれ、所々黒を塗ります

 

③完成!

 

コスモス以外の花も、花のタイプを知って花をよく観察してコツを掴むと誰でも上手に描くことができます。

花を上手に描きたい人はこのブログを参考にして下さると嬉しい。

ここまでお付き合い下さりありがとうございました。

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。