花の描き方

【千日紅の描き方】尖った鱗をイメージ|花びらをガク部分に集めてボンボリさんに仕上げる

風に揺らぐ姿が目に残る、まあぁ~るくぼんぼりのようなフォルムがとても可愛い千日紅。千日は花の色が変わらない・・(ドライフラワーなどにすると長く楽しめる・・ことの意味)ということから名付けられた、と伝えられています。

咲いているのを触るとカサカサしています。一瞬ドライフラワー?と勘違いしてしまいそうな千日紅です。ちなみにドライフラワーにしても花色が変わらないというのも特徴です。

カサカサしているのは、千日紅の特徴です。見るとまあぁ~るいのでどこが花の中心で、雄しべ、雌蕊の姿はどこ?・・などど捜してしまいます。

ないはずはないので・・さて千日紅のいろいろ調べていきましょう

簡単に捉えると、千日紅はボンボリさんに丸く仕上げるイメージです。少し尖らせた鱗をイメージしてガク部分に集めて描くといい。

千日紅の豆知識

千日紅・・かさかさでまあぁ~るい花、私達が見ている部分は実は苞で、花はその中に小さくて白い花を可愛くチョコンと咲かせています(この小さな花の花期は1週間ほど)。その花の中に雄蕊、雌蕊があります。(画像参照)

花言葉と原産国

原産国は熱帯アメリカ~南アジア、花期が長く暑い夏の間でも元気に咲いてくれる、使いかってのいい花です。

花言葉は「不死」「不朽」「色あせぬ恋」、また「重宝」という花言葉も有り、これは日本民俗学者、柳田国男が出版した本「明治大正史の世相編」の中で”千日紅は春の訪れを待ったり、季節が去るのを惜しんだりする隙間を埋めてくれる花である”とあります。

ある意味花が少ないときの寂しさを慰めてくれる、隙間産業的な花ということになりますね。

ちなみに千日紅は8月14日お生まれの方の誕生花でもあります。

花の構造

千日紅はヒユ科の1年草、熱帯アメリカ原産の植物です。赤やピンク、紫などの花色があります。先にも書きましたが、私たちが花として見ている所は、ガクで花はその中に小さく咲いています。

更にその花びらの中に雄蕊がちゃんと5本あって中心には雌蕊もあるんですね。千日紅の形があまりにもまるいぼんぼりさんの印象なので、見るぞ!と気をつけてちゃんと見ないと素通りしてしまいます。

千日紅を描く

千日紅を描くにあたり準備するものを書いていきます。

準備するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

鉛筆と細ペンで描く

□の中に大きく円を作ります。

 

茎の付け根のガクの部分に少し尖った鱗を行儀よく集めて書きます

 

集めて書いたらずいぶん雰囲気が出てきました。

 

清書しました(鉛筆部分は消しました)

 

次は色を付けていきます

色付する

パステルは画像の3色を用意します。

 

全体にピンクの薄いほうを入れます。

 

2番目と3番目に濃いピンクを入れます→完成

 

茎付き葉っぱ付きで書いてみました。

 

葉っぱ部分も完成してみました

 

蕾はこんな感じです。

 

ここまでで千日紅の書き方、ご理解いただけましたでしょうか?次は絵付けです。

ここでの絵付けはガラスや陶磁器に描いていきますので、結構専門的になります。
気になる方は以下へ引き続きお進みください。

小さなワイングラスに絵付け・千日紅を描きました

小さなワイングラスに、ゆらゆら揺れる千日紅を書きました。色はピンク、このグラスはまだ完成していませんが、完成しましたら画像差し替えますね。

 

まず鉛筆書きで、学んだラフ画の通りに専用の鉛筆で直接グラスに書きます。

 

1回目の色付けを終えました。ここでは前期の鉛筆書きしたところにスポンジで絵の具を入れています。

 

1回目の焼成が終った所です。ここに細筆,または専用のペンで尖った鱗の線描きをしました、その後焼成します。

 

2回目の色付けをします。筆の向きを示しました→焼成

 

完成しました

 

この後グラスの台部分にレース模様を描き、本体部分に〇ドットレースを書き込みます。

まとめ

千日紅描けましたか?紙面への書き方をまとめますね

鉛筆と細ペンで描く

□の中に大きく円を作ります。

 

茎の付け根のガクの部分に少し尖った鱗を行儀よく集めて書きます

 

集めて書いたらだいぶん雰囲気が出てきました

 

清書しました(鉛筆部分は消しました)

ここに色を付けていってください。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

 

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。