花の描き方

【カタクリの描き方】うつむき加減にこんもりと花びらの中心を楕円に描く|絵付け教室の先生が解説

日差しがなんとなく明るく、春かな~~桜かな~~桜散ったかな~~と感じる時期になるとカタクリの花が咲き出します。いち早く春を教えてくれる花です。

そんな時期に、昨日は黄色いカタクリの画像を見せてもらいました。調べてみると「キバナカタクリ」。

通常のカタクリとは少し違う、キバナカタクリの方が通常のカタクリより花弁が1~2㎝大きい。そして1株に1輪しか咲かない紫カタクリですが、このキバナカタクリは1株に2、3輪花を付けるとか・・。そしてそしてキバナカタクリの方が元気で強い、繁殖率が高いそうです。

斜めにうつむいて、ほほ染める生娘のような表情で咲くこのカタクリ、咲き始めは良くある姿に咲きながら、ある時期にクルンと・・反り返ります。そして日中のひざしがある時は、元気良く反り返る姿は太陽に向いていたりします。日差しがなくなる頃にはしぼみます。

この花姿を見ると書きにくいよね~~とお思いですよね?

大丈夫!
花には規則正しい所があります。そこを知っていただき、あらっ!簡単だったわ~となる書き方を解説します。

豆知識

ユリ科の多年草で、花丈約10~20㎝のカタクリは花びら6枚からなる、片栗粉の原料として使われてきた植物です。

花色は多く認識されている紫滅多に見られない色素遺伝子の突然変異で出来た白、そして繁殖率が高い元気な黄色いキバナカタクリがあります。

通常の紫カタクリの花言葉は「初恋」「嫉妬」。

白いカタクリの花言葉は「気まぐれ」 「私は特別」「本当の姿を見て」。

キバナカタクリの花言葉「私だけを見て」「上品」「嫉妬」です。

片栗粉について=

片栗粉は、カタクリの球根部分のデンプン質を利用して片栗粉に使われて来ましたが、近年では取れ高が少ないこともあってジャガイモを利用して片栗粉を作っていることが多いようです。片栗粉として販売されているものの多くはジャガイモから作られている・・ということを豆知識として知っておくと会話が広がりますね。

カタクリを描く

書く前に準備するものを、私が使っているもので書いていきます。

準備するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

鉛筆と細ペンで描く

四角の中に斜め線を引いて、中心となる楕円のふくらみを作ります。

 

花びら6枚、中心となるもの1枚、その両サイドに1枚ずつ、更にそこに沿うように1枚ずつ、系5枚、見えないところ(向こう側)に1枚計6枚になります。細ペンで清書します。

うつむき加減に、こんもりと花の中心を楕円に作ります(鉛筆書きの方向は次の画像に示しています)中心となる楕円のふくらみを作り、それに沿って花びらを作ります。

 

矢印の方向に書いて行くと仕上げやすいと思います。

 

花びら6枚、中心となるもの1枚、その両サイドに1枚ずつ、更にそこに沿うように1枚ずつ、ここまでで5枚、見えないところ(向こう側)に1枚、合計6枚を花びらの描く順番に番号をつけましたので、その順番にお進み下さい。

色付けする

パステル3色用意します。

 

1回目薄く紫を入れます

 

濃い色を重ねます、綿棒を使うと手が汚れませんね。

 

濃い色が入れ終わったら花先を消しゴムで、色をとっていきます。
よりカタクリらしくてなって行くのがわかりますね。

 

色が綺麗に整いました。完成です。

 

それぞれの部分を示します、こちらは角度を変えています。

 

こちらは背中側、茎と花の付け根が見える角度を書きました。花びらの動きをしっかり捉えて下さい。

 

蕾と葉っぱです。1茎に1花です。

それぞれを書いて練習して、その後、いろいろな角度の花を集めて描くとカタクリの素敵感がより出ます。

以下に、うつむきかげんに咲く花「ツユクサの描き方」を書いた記事です。参考にしていただたら嬉しいです。

次は絵付けに移ります。ご興味のある方はお付き合い下さい

「誕生花のオーダー・ワイングラスに絵付け」かたくりを描いてみた

絵付けしたワイングラスです。
このグラスはご自身の誕生花であるカタクリを、記念に描いて欲しいというご依頼をいただき制作したものです。

この時の私は、白いカタクリが滅多に見られない珍しい花であることを知りませんでした。それを見つけた人は幸せになる・・という素敵なことを知ったきっかけの作品制作となり、ありがたかったことを覚えています。

特別な日に出して、ひとりで静かに楽しみたいとおっしゃっていましたので、お使いいただいていることと思うと嬉しさがこみ上げます。

さ~絵付けの解説を少しさせていただきますね、これが完成したものです。

 

このデザイン画から始まります。

 

まず前記で勉強したカタクリの花をグラスに直接特別な鉛筆で書きます。
その後専用の絵の具で1回目の色付けをします。

 

色付けして1回目の焼成が終わった所です。

 

2回目の色付けが終わり、これから焼成します。

 

焼成がおわったらキラキラ、テリ感が出て素敵です。仕上げの○ドットまでいれて完成です。

 

台部分のレース模様を書き込んで金彩をして完成です。

お疲れさまでした、ワイングラスの完成です。

まとめ

カタクリの花描けましたか?

ここまでをまとめますね

うつむき加減に、こんもりと花の中心を楕円に作ります(鉛筆書きの方向は次の画像に示しています)中心となる楕円のふくらみを作り、それに沿って花びらを作ります。

 

矢印の方向に書いて行くと仕上げやすいと思います。

清書して色を入れていく・・と言う流れでしたね。繰り返し書く事で、いつでもどこでもさらさら~と上手になります。頑張って練習しましょう^^

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。