花の描き方

【アザミの描き方】棒状の花びらをくびれのガクに集めて書く|絵付け教室の先生が解説

5月になるといろいろな花が元気に咲き誇る季節ですが、そんな中、こどもの日に当たる5月5日の誕生花にアザミがあります。開花時期は3月~7月で花時期が長く楽しめる事もあって、ガーデニングなどに人気の花になっています。

そんな人気のアザミ、あのホワホワ~とした頭状花序(花びら)が管状花(かんじょうか)のみからなっている花、描きたいと思いませんか?

ホワホワ~の花先、描くのは難しいのでは~と感じますが、いやいや簡単です。棒状の花びらをホワホワ~、しゃしゃしゃ~とくびれのガクに集めて書けば大丈夫!トゲトゲの葉は長く短く、長く短く・・と繰り返し書くとアザミになります。

描く前にまず豆知識を得ましょう

アザミ豆知識

キク科アザミ属の多年草で日本が原産の植物です。葉っぱは深い切れ込みが有り、茎にはトゲがついていて他の動物が容易に食べたり出来なくなっている所が特徴の花です。また頭状花序は管状花(かんじょうか)のみからなっている面白い花です。

冒頭でも書きましたが、頭状花序が筒状花のみ。

難しく感じてしまう専門用語ですが、他の花が花びらは舌状花(ぜつじょうか)、花芯が管状花(かんじょうか)からなる西洋のこぎり草などの花からすると、その舌状花がない筒の形をしたものだけで花になっています。

花言葉は「私に触れないで」「厳格」「高潔」です。

アザミは棒状の管状花が密集した形をした丸い柔らかい花です。書くときは棒状のものを緩やかにカーブを持たせて描いて下さい。

アザミは食用に出来ます。煮物、茎の皮をむいて適当にカットして鶏肉などと炒めて食べるとシャキシャキ、歯ごたえも良く美味しい、、と言うことです。

またアザミが国土を守ったという話もあるスコットランドでは、国花とされています。

管状花(カンジョウカ)=花冠が細長く、管状または筒状になっていてその上部分は5つに切れ込み分かれています。菊などの管状花は中央部分に集まり周囲の花びらは舌状花が囲んでいます。

頭状花序(トウジョウカジョ)=花と呼ばれている部分で、円盤状に広がっているひまわりなどのキク科の植物に多い頭花(花)の形のことを言います。

舌状花(ゼツジョウカ)=舌状花冠を持つ花の事です。花弁が合わさって、花びらの根元が平らで舌状にのびた花びらのことです。

アザミを描く

描くにあたり準備するものは

準備するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

書いていきましょう

四角を上と下半分に分け下をガク、上を花びらにします

花は外から中と、②中から外に鉛筆を何回も動かして2つの花の動きを作ります。

外から中の鉛筆の動きは中から外の鉛筆の動きを長さを違えて(長いもの短いもの)です

葉っぱは中心線を引いた後に、左右少し不対象にトゲの鋭角部分を作ります。

トゲとトゲの配分は同じ幅で3箇所、葉先は尖って仕上げます。

トゲトゲの書き方は①~③に鉛筆を転がすように長く(トゲ)短く、長く(トゲ)短くを繰り返して書くといいでしょう。

①~③に細ペンで清書したところです。トゲの部分は形(いびつだったり・・左右不揃いだったり・・)が様々ですので、いろいろ書いて試して下さい。

 

蕾は花を少し、ガクをしっかり作ったら葉っぱをチゲトゲにします。その後細ペンで清書します。

1茎、全体を書きました。

次はそれぞれに色付けしていきます。

色付けします

パステルはピンク2色と紫、3色を用意。

 

軽くピンク紫を入れます

次にピンクをガクの際からしっかりいれて、ガクも緑2色でしあげます。

蕾も簡単に示しますね

葉っぱは黄緑を咲きに入れて、次に緑を足して八つパに陰影を出します。

一つ一つの形と色合いの把握が出来たところで、今度はガラスに絵付けしてみましょう

「ガラスのマグカップに絵付け」アザミを描きました

教室で行っている絵つけです。

・マグカップに専用の鉛筆で直接アザミを下書きします。
・1回目の絵付け→専用の絵の具で薄い絵の具を付けてます→焼成します
この時の筆の動きは鉛筆書きの時と同じです。これが筆運びとなります。

・2回目の絵付け→1回目より濃い色を付けます、筆運びも1回目と同じ、そしてです。細筆を使って細線書きをし、金彩をします→焼成して完成です。

紙面に書いた後、ガラス絵付けのマグカップに書きました。

まとめ

アザミの描き方をまとめますね

ホワホワ~の花先、難しいのでは・・と思いがちですが、棒状の花びらをホワホワ~、しゃしゃしゃ~とくびれのガクに集めて書くといい、トゲトゲの葉は長く短く、長く短くに繰り返し書くと大丈夫。

花びらの動きは・外から中、中から外。長かったり、短かったりを繰り返します。

葉っぱの動きは等分にした中にトゲトゲを長くトゲの部分は形(いびつだったり・・左右不揃いだったり・・)が様々、描いてみる。」

 

①~③に鉛筆を動かしていきます

完成です。

この後、色付けをして完成して下さい。

ここまで絵お読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。