花の形が矢車(やぐるま)に似ていて放射状に広がっていることから、矢車菊と呼ばれていることも広く知られていますね。ひと花びらは5枚からなり細長い袋状になっています、それが12~15花集まって、ひとつの花になっています。
で、この矢車菊の中心・・雄しべの先をちょんちょんとつつくと、白い花粉がひょ~んと出てきます。面白いですよね・・
以上の事を知ると、矢車菊描いてみたくなってきました。だけど難しかったらイライラするだけなのでトライしませんよね、
大丈夫!!簡単に矢車菊を描く方法、5枚の花びらを袋状に描き、それを10枚~12枚丸くポンポン集めて描いたら、あの矢車菊の一花が出来ます。
ヤグルマギクの豆知識
矢車草と矢車菊の違い
矢車草と矢車菊、違う花なのか・・それとも同じものか・・疑問に思う人も多いと思います。
さて、私が絵付けを始めた頃は、矢車草と呼ばれていた花が、現在呼ばれている矢車菊のこと。これはキク科ヤグルマギク属の植物になります。「ヤグルマソウ」と呼ばれるものにユキノシタ科ヤグルマ属の花があり、この花と混同してしまうことから、区別されたと言うことです。
結果特徴を示しますと・・
ユキノシタ科ヤグルマソウ属の植物は、北海道から本州まで湿気を好みジメジメした場所に広く自生しています。
手のひらのような大きい葉っぱが特徴で、細い茎の先に白い小さな花を咲かせます。この可憐な花は花びらを持たない珍しい特徴を持つ植物です。
開花は5月~8月原産国は中国、日本で、花色は白のみになります。
一方、キク科ヤグルマソウ属の矢車菊は、花の形がヤグルマに似ていて放射状に広がっていることから、そう呼ばれています。キク科の丸い形の花を咲かせます。原産はヨーロッパで花色が、紫、青、ピンク、白などバリエーションも豊富です。
矢車菊もっと豆知識
マリーアントワネットが愛してやまなかった矢車菊、宮殿の庭にも植えていたとか……
花言葉=繊細、優美、教育
和名
「ヤグルマギク」5月5日の端午の節句が近づく頃に花が咲くことと。5弁の花びらが鯉のぼりの竿の先にクルクル回っている矢羽根に似ていた事からこの花が「矢車菊」
英名
「Corn Flower」)(コーンフラワー)麦の花。ヨーロッパの麦畑の中に咲いていたことにちなみます
矢車草はドイツの国花でもあります。ナポレオンがプロイセンを攻めベルリンを逃れたプロイセンのルイーゼ王妃は子供たちと一緒に麦畑に隠れていました。その後王子の1人が初代ドイツの皇帝ヴィルヘルム1世となり矢車菊を紋章にしました。矢車菊のヨーロッパにおける歴史を感じます。
マリーアントワネットがこよなく愛した矢車菊。これをモチーフにしたティーセットがあることをご存知でしょうか・・華やかな王妃からは想像がしにくい私でしたが、王妃のお人柄は以外にこの矢車草のようだったのかも・・・華やかで派手なプレンセスとして広く知られていたマリーアントワネット、本当は清楚で穏やかで地味な性格だったのでは・・。と伝え継がれた歴史を疑ったりもします。
凡人はいろいろ、あ~だったのかも・・・こうだったのかも・・と見聞きした歴史を自己流に解釈しています。残してくれたデザインの食器が今も見られる事に心から感謝の思いです。
と歴史の流れからヨーロッパでは人気の花「矢車菊」を描いていきましょう~♬~♪
矢車草を描く
準備するもの
・紙またはスケッチブック
・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)
・パステルまたは色鉛筆
鉛筆と細ペンで描く
四角の中に楕円を作り中心をとって、放射状に案内線を10~12本くらい、中から外に作ります。
このひと塊の花は、花びら5枚の袋状になっている花びらが10~12枚集まったものです。
細ペンで清書し鉛筆部は消します
少しだけひと花びらについてズーム
袋状になっていて5枚の花びらをもつ矢車菊、それが12~15花びら集まって一塊の花になっています。中心が見える角度から。
袋状になっていて5枚の花びらをもつ矢車菊、こちらは横から見ました
ひと花びらを示し集めて一花になるまでの流れです。
①集合体にした12~15の花、②横向きの花、蕾・・・と書きました。
清書しました
矢車菊の色付け
矢車菊の色付け3色を用意します。
花に薄く・・青色を入れます。
2回目の色付け少し濃い青色をいれます
3回目に色付け、ガク、葉っぱも黄緑で色付けします。
完成しました
さあ~次は矢車菊の絵付けにまいりましょう
「長角皿に絵付け」に矢車草を描きました
使い安い長角皿に、伸び伸び矢車菊を描きました。この時は合わせて小さなグラスも前菜を盛る・・を想定して制作致しました。
描く解説は、分かりやすく以下マグカップで致します。
絵付けの制作工程
完成状況のマグカップ
描く筆にリスの毛をチョイス。
①白磁器に専用の鉛筆で直接下絵をかきます
②次に1回目に色付け(薄色をいれました)をします→焼成
③2回目の色付け、濃い色をいれます→焼成
④この後ドットレースを入れて完成です→焼成
完成!!
(*絵付けの詳細は別ブログにて書きます、少しお待ち下さい)
次はもっと簡単に描く表現の矢車菊です。
矢車草もう一つの描き方(二ヨン窯の手法から)
こちらは二ヨン窯・ラーデンタールのお皿、矢車菊をデザインしたお皿。
かなり窯の個性が出ている簡略化された矢車菊になっています。
はじめての方でも簡単に矢車菊の絵付けを楽しんでいただけるように筆をたてて描く方法を解説します。
筆に動きを丸くカーブさせるのではなく、お習字を書く時のスタートラインと同じく筆を立てて始めます。お米の粒をイメージして下さい。1号のまる筆の腹をポンとゆっくり置くと丁度いい大きさになります。次に米粒に置いた筆の両側に、筆を立てて穂先で米粒に細く沿わせます。(画像を示します)
👇この画像が筆の腹を使った所です。
実際にお皿にも描いた画像です。
上記筆の立て方を頭に入れて図のように①→②→③と筆を進めてください。②と③を描く時は筆先(穂先)だけで描きます。(丸い筆を整えて筆先で描きます)
5弁の花びらをバランスよく入れるのが最初は難しいですが2,3回練習すると描きやすくなりますので、頑張って数回練習をお願いします。
まとめ
矢車菊の描き方をまとめてみます
四角の中に楕円を作り中心をとって、放射状に案内線を10~12本くらい、中から外に作ります。
10~12の花弁を書き、細ペンで清書し鉛筆部は消しました
これに色を付けて完成させて下さい
矢車菊描けましたね^^
ここまでお読み下さりありがとございました