花の描き方

【西洋のこぎり草の描き方】花びらをクロックポジションに配置する|絵付け教室の先生が解説

ノコギリ草といえば、白い花が球体に集まって、可愛さ振りまきながら咲いている姿をイメージしますが、季節が暖かくなり緑の季節がしっかり進みきった頃の6月から秋の気配を感じる9月まで咲く花です。

花をしっかり観察するととても可愛い花びらをしています。中央が盛り上がっていてそのひとつひとつが花びらにもみえますが、筒状花と言われている部分です。ノコギリ草は筒状花と舌状花をもつ花になります。ちょっと難しい専門用語ですが覚えておくと面白いです。

簡単上手に描く方法は、このように花の形と成り立ちを知って、更に花の形からどのように配置して書くかです。西洋のこぎり草もクロックポジションに花びらの配置をして書いていきましょう。

筒状花(トゥジョウカ)=花冠が細長く、管状または筒状になっていてその上部分は5つに切れ込み分かれています。菊などの管状花は中央部分に集まり周囲の花びらは舌状花が囲んでいます。

舌状花(ゼツジョウカ)=舌状花冠を持つ花の事です。花弁が合わさって、花びらの根元が平らで舌状にのびた花びらのことです。

西洋のこぎり草の豆知識

ノコギリ草は大きく分けて4種類あります。西洋のこぎり草、キバナノコギリ草、オオバナノノコギリ草、ノコギリ草とあります。

今回描いていく種類は西洋のこぎり草の方、花丈は約60㎝~1mです。日本には江戸時代に入り薬草として使われ、ハーブとして花や葉をお茶に、食用としても食べることができます。

1花の花びらは5枚、1茎から枝分かれした頂部に花を咲かせ、それが集まって球体状にもこっもこっと広がりながら咲きいきます。

西洋のこぎり草は、8月2日お生まれの方の誕生花でもあります、また止血効果があることも手伝ってでしょうか・・花言葉は「戦い」「真心」「勇敢」です。

西洋のこぎり草を描く

いろいろな特徴が分かって楽しくなって来た所で書いていきましょう

用意するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

観察する

白く可愛い舌状花の花びらを持ち、花の中心が筒状花になっている花西洋のこぎり草、フムフム中央部分筒状になっています。やはり私には花びらに見えてしまいます・・・(笑い

鉛筆ペンで書く

四角の中にザックリ鉛筆で花びら5枚書きます。

 

この時のクロックポジションの花びらの配置は12時、3時、5時、7時、9時にします。花びらの長さは花芯1:1.5~2倍、長くても2倍までに押さえること。

 

ぐるぐる書いていたらなんとなく花びらになります、後は少し鉛筆で整えます。

 

それに3枚目と4枚目の花びらはまっすぐではなく少しカーブを持たせて作ります。

 

花芯を書いて、ペンで清書したら鉛筆書き完成です

 

把握したひと花を集合体で書いた西洋のこぎり草、全体のイメージです

次は色付けにいきます。

西洋のこぎり草に色付けをする

白い花びらなのでほんのりピンクをいれて後で抜きます。中央に黄色も入れて下さい。

 

花びらには一旦ピンクを入れて、その後KOKUYOのノック式消しゴムで上手に抜いて(消してゴム)いきます。

 

ピンクを入れて色を抜いた所で、出来上がりです

 

西洋のこぎり草の集合体に色付け、ほんのりピンクの色合いです。ノコギリのような葉っぱにも緑と黄色をいれて完成です。

西洋のこぎり草描けましたね。
さて絵付けもしてみましょう~~

「マグカップに絵付け」西洋のこぎり草を描いてみた

販売用で製作している人気の柄に、この西洋のこぎり草のマグカップがあるのですが、そのマグに絵付けする方法を簡単に解説します。

 

・初めに専用の鉛筆で直接ガラスに配分線をひきます。次に描く場所に花のあたりを付けます。そこまで出来たら描いていきます。

 

1回、2回・・と繰り返し描き、繰り返し焼成したら完成です

あたたかいのもOKマグカップにのこぎり草を簡単に絵付けをしました、詳細は別ブログで書きます、少しお待ち下さい。

まとめ

西洋のこぎり草の描き方をまとめますね。

クロックポジションの時の花びらの配置は12時、3時、5時、7時、9時にします。花びらの長さは花芯1:1.5~2倍、長くても2倍までに押さえること。

それに3枚目と4枚目の花びらはまっすぐではなく少しカーブを持たせて作ります。

以上

西洋のこぎり草描けましたでしょか。毎日時間を決めて少しづつ取り組むと、上手に書けるようになりますので、頑張って書く時間を確保しましょう。

ここまでお読み下さりありがとございました。

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。