花の描き方

【ノースポールの描き方】花びらの位置をクロックポジションに配置|絵付け教室の先生が解説

ノースポールをお迎えする機会があり、植え替えをし、水やりしている内に目が離せなくなってきました。

可愛い~~~

私は、毎日長く絵付けしていますので、花の形を画像で記憶するのが徐々に得意になってきました。今回も蕾が少しずつ開くたびに、ふむふむ・・と頭に刻んでいます。描くにあたり大切な1つかもしれません。

明日はひと花くらいは満開になっていそうです。

生の花を見ながら絵を描くのは一番の贅沢かもしれませんね。

今回はこのノースポールを一緒に書いていきましょう。

花の成り立ちと形をしっかり覚えることで上手に描ける・・は本当の事です。
後もう一つ花びらの位置はクロックポジションに配置するとバランス良く描けます。

<クロックポジションの意味>
観測する人を中心に置き(時計で言うと中心の点です)正面を12時とした場合の方向を示す手法です。

となると観測者が水平に両手を挙げた場合右手の方向が3時、左手が9時の方向になります。

ノースポール豆知識

ノースポールとはクリサンセマムの花色の中の、白い花がノースポールとされています。

クリサンセマム(ノースポール)・マーガレットとの違い

もともとクリサンセマムの花色を大きく分けると白と黄の2系統で、その白色の品種が「ノースポール」と呼ばれ、黄色の品種を「ムルチコーレ」と言われ流通しているようです。

ですので呼び方を大きく分けると、白い花を「クリサンセマム・ノースポール」黄色い花を「クリサンセマム・ムルチコーレ」とするのが理解しやすいですね。

今回書いていくノースポールについてですが、花の大きさは約3センチ、マーガレットより小さく、花びらもノースポールは20~30枚、マーガレットは21枚奇数です。

ノースポールの葉は、切れ込みがあり少し丸い春菊のような葉をしています、一方マーガレットはノースポールよりもっと細かく葉先がギザギザ尖っています。

余談ですが、マーガレットは古くから、恋する女の子達の花占いに使われてきたとされ、好き・・嫌い・・好き・・嫌い・・といいながら花びらをちぎっていき最後に好きの花びらが残る・・という話です。私も小さい時やりましたね(笑い

大人になって考えて見るとあたり前の事なのですが(夢のない大人になりました・・)・・小さい時はその考えに及ばない・・と言うのが可愛らしいと言いますか・・幼いといいますか・・・。

ノースポールは12月24日、1月9日にお生まれの方の誕生花。

マーガレットは9月3日にお生まれの方の誕生花です。

良く似た花、花びらの数と葉っぱの形で区別しましょう

じっくり観察して鉛筆&細ペンで書きます

さあ~実物を観察して鉛筆書きしていきましょう

用意するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

ノースポールの観察をする

せっかくやってきてくれたノースポール様なので、ちゃんと観察して描いて行こうと思います。

花、茎、蕾、葉っぱなどをじっくり観察して特徴をつかみましょう。葉や茎や花の感触も確かめながら描いていくと楽しいです。この時期、手にすることができたら、ぜひ観察しながら書いていきましょう

ノースポールの特徴をまとめる

あっちからもこっちからも角度を違えて観察したら、花びらや葉っぱの特徴を書いていきます。簡単で大丈夫です。そしてどうしても表現しきれない所は文章もメモ程度に書いておくと後で見たと時に便利です。

花びらのパターンは蕾(パターン3)、満開の少し前(横から見た角度パターン2)、満開(パターン1)など3つのパターンに分けて書くとよいです。

ノースポールを描いていきます

特徴をつかみ3つのパターンを把握した所で鉛筆と細ペンで描いていきましょう。

パターン1 花びら満開(真上から見た)

四角の中いっぱいに、規則正しく円形に花びらを配置する。花芯(花びらの約1.5倍)を作る

 

花びら20~30枚、均等に図形を描くように配置します。(花芯は中心を小さく外側を大きい〇点々で」書きます)

 

花びらの形がしっかり把握できて来たら少し鉛筆を濃くしてみます。そうしますとイメージもしっかりしてきます。

 

花びらの位置はクロックポジションに配置すると描きやすいです。花びらは均等にまず4箇所(12時、3時、6時。9時 緑の●の部分)、その間に4箇所(合計8箇所 緑の●部分)に、更にその間(黄色の)に花びらを入れて行きます。

 

細ペンで清書します(鉛筆部分は消しました)

<クロックポジションの意味>
観測する人を水平なアナログの中心に置きます(時計で言うと中心の点です)正面を12時とした場合の方向を示す手法です。となると観測者が水平に両手を挙げた場合右手の方向が3時、左手が9時の方向になります。

私は花びらの位置と筆の方向を声とか文章で伝える時にそうしています。2時の方向から1枚目の花びら3時から2枚目・・という感じです。

 

パターン2 満開の前(花を横から見た)

鉛筆で以下のように書きます、少し花芯が見えている、花びらが向こう側と手前側にある、立体感があります。鉛筆下記が終わったら少しづつ集中して細ペンで清書に取り掛かります。

 

細ペンで清書します(鉛筆は消します)

パターン3 蕾

鉛筆で丸を書きその下の半分くらいのところに伴奏戦を書きます。その部分が花を包むガクとなります

 

進めていくとガクの内側が花びらになります

 

細ペンで清書します(鉛筆は消します)

 

完成、清書しました

まとめたパターンの情報をもとに、ラフを描き起こしていきます。

ノースポール色付け

細ペンで清書した所に色付けをしていきます。
花びらが白色なので白い画用紙に表現は難しいですよね。白い陶磁器に描く場合もそうなのですが、描くときと同じ考えで進めます。

 

花びらをこの色のパステルでつけます

 

一旦色を付けて、花びらの縁と中心に色を少しこのしながら作業します。

 

仕上がりはこんな感じになます

 

満開の前の花芯の色付けも同じ行程で進めて下さい

 

完成しました

 

蕾にも同じ行程で仕上げます。

 

完成しました

 

ノースポール書けましたでしょうか。

【デイジーの描き方】表情豊かに簡単書き方のコツ

「グラスに絵付け」ノースポールを描いてみた

絵付毛教室を運営している立場から申しますと、画用紙に書くのと陶磁器&ガラスに書くのではタッチが少々違います。(その違いを体験することも人生の面白さのように感じます)

花びらだけをデザインして最後にレース模様を描いて仕上げようと思います
スタートは専用の鉛筆でガラスに直ノースポールを書きます。

花びらの位置はクロックポジションに配置すると描きやすくなります。

 

専用の絵の具で、まずクロックポジションに4カ所(12時、3時、6時、9時)白色で、筆は外から中心に向かって描みます。

そして12時と3時、3時と6時、6時と9時、9時と12時の間に2花びら。これで。これで24花びら出来ました。後はバランスを見ながら実物のノースポールを見ながら販売らを足していくといいでしょう。

ひと花出来ました(鉛筆部分を消します)

 

6箇所に描いたら1回目の絵付けが終わった所、この後焼成して2回目の色づけに進みます。

仕上がりは又の機会にhご覧いただきます。

まとめ

要点をまとめますね

花びらの位置はクロックポジションに配置すると描きやすいです。花びらは均等にまず4箇所(12時、3時、6時。9時 緑の)、その間に4箇所(合計8箇所 緑の)に、更にその間(黄色の)に花びらを入れて行きます。

花びらを完成させて色付けしていく。

以上ノースポールの描き方でした。

ここまでお読み下さり有難うございました。

 

 

 

 

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。