花の描き方

【花の描き方】初心者でも上達出来るつくり別花の書き方のコツ

花屋さんの店先に陳列されている花を見て、描きたいと思ったことはありませんか。好きで花は買ったり贈ったりするけれど、花を描いて送ることはしたことがない。だけどそれが出来たら凄く心がこもった素敵な贈り物になりそうです。

花のつくり、花の形と花びらの枚数を理解できれば花は描けるようになります。ちょっとしたコツを話していきます。それでは見ていきましょう

花のつくり、形と花びらの枚数を理解

花を知れば知るほどワクワクしてきます。美しい物には誰しも心引かれる花の魔力なのでしょうか、花の形はたくさんあります、花びらの枚数も花によって違います。まず初めに以下の3つのことを理解してから取り組みましょう。

・花のつくり

・花の形

・花びらの数

花のつくり

花の基本となる花のつくり(花の構造)ですが、ここでは普段見ている部分の詳細を見ていきます。雄しべ、雌しべ、花びら、ガク、花柄(かへい)からなる花のつくり、それぞれを説明していきます

・雌しべ=花粉を受けるもので、だいたいは花の中心部分あります。

・雄しべ=花粉を作るもので、だいたいは雌しべのまわりにあります。

・花びら=雄しべと雌しべを包む花弁のこと。

・ガク=雄しべ雌しべを支える花びらの真下にあるガク片のこと

・花柄(かへい)=ガクの真下にある枝のこと

以上で花の作りを知りました。花によって花の姿は違いますが、作りはみな同じですので、忘れないように覚えておきましょう。

次は花びらの形を見ていきます。

花の形

花にはいろんな形があります。平べったい形をしていたり、コロンとまるかったり、鐘のように垂れ下がっていたり、突き出た形だったり様々ですよね。

特徴を捉え形を覚えると、あとはちょっとしたコツで描けてしまいます。花の形を知れば知るほど描きたくなりますし描きやすくなります。

知っていくと花の形は沢山ありますが、ここでは代表的な7つに触れます。

①ろうと形=アサガオ等のように上に向かって開き、中心部分がくぼんでいる花の形です

②つりがね形=お寺の鐘ような、花びらの先が少し反り返るホタルブクロやジキタリスのように垂れ下がって咲いている花の形です

③つぼ形=スズランなどのように丸く花びらの先がすぼんでいる花の形です

④たかつぎ形=桜草のように細いガクの先に5片の花びらが出来ている形の花をいいます。

⑤舌形=1枚の花びらの一部が伸び広がって舌状になっている花。以外に思いますがキク科のマリーゴールドやタンポポ、コスモスの花がそれです。

⑥蝶形=花びらの成り立ちが蝶々に見える花、スゥートピーや藤がそうです。

⑦十字形=花びらが十字になっている、花びら4枚からなる花の形です

花びらの枚数

花びらの枚数って沢山あるものって数えたことないですが、決まりがあるのです。

花びらの数はフィボナッチ数列で成り立っていることが多いということです。

難しく感じるかもしれませんがこの配列が面白い、花びら5枚からなるものが世の中には一番多いようですが、どんな花が何枚からなっているか見ていきましょう

①0枚=イネ課、裸子植物

②2枚=サルビア、ラン、アメリカなでしこなど

③3枚=アヤメ、スノードロップ、クローバーなど

④4枚=ルッコラ、ヤマボウシ、ジャスミンなどがあります

⑤5枚=花の中では一番多い勿忘草、野バラ、アサガオ、キキョウなど

⑥6枚=カキツバタ、ザクロ、アマリリスなど

⑧8枚=コスモス,ダリア、クレマティスなど

花びらの数で描き方は変わります。

専門用語/フィナボッチ数列]
イタリアの数学者レオナルド・フィナボッチにちなんで名付けられた数です。自然界の現象の多くに関係していて「1,1,2,3,5,8,・・・・」この規則は隣合う3つの数において、左2つを足した数が右のかずになっている。たとえば1+1=2、2+3=5・・・をいいます。

参考にしてほしい記事は以下の通りです宜しかったら読んでみて下さい。

花の作りと形と花の枚数を理解したところで、今度は描いてコツをつかみましょう。

具体的に花を描きましょう

花は咲き方の状態で描き方が違います、ここではろうと形花びら5枚のアサガオを満開横向きつぼみの状態で紹介いたします。

見る角度で表情が違いますので花の3つの状態をしっかり身につけコツをつかみましょう。

・アサガオのつぼみ

・アサガオの横向き

・アサガオの満開

お花の状態3タイプを描き分けられるとグッと気持ち盛り上がります

アサガオのつぼみ

7㎝角をつくり、中心を決めます。

中心に以下の形(ダイヤモンドカットのような、、)の蕾を描く準備をします

7㎝の中に鉛筆で苦戦しながら画像の矢印の方向に鉛筆を勧めて下さい。ねじる感じ、仕上がりはタオルを絞った時のイメージ、ここコツです

・コツをつかんでねじる感じに蕾が出来たら、ペンでなぞり鉛筆の部分を消して色をいれていきます。そして画像のように薄くピンク、黄色を入れます。

・ピンク、黄色に続き黄緑色も入れます

・ピンク、黄色、黄緑、緑をしっかり入れて蕾の完成です。

アサガオの横向き

蕾が描けたところで、次はアサガオを横から見た描き方です。

同じく7㎝角の中に画像のように鉛筆書きします。初めはなかなかバランスがとれませんが三角になるように描くとうまくいきます、そこがコツです

鉛筆で書けたらペンでなぞり鉛筆部分を消し、矢印の方向に色を入れます

薄く黄色、ピンクといれガクを黄緑にします

黄色、ピンクと入れてガク部分のグリーンをしっかり濃淡をつけます、色の強弱をつけるとより表情がでますので、思い切って濃いところ薄い所の差を付けましょう、そこがコツです。

完成しました!!

次は満開の姿を描きます

 

アサガオの満開

同じく7センチ角の中に楕円に仕上がるように、そしてろうとを意識して鉛筆書きします。この楕円がコツです。楕円楕円とつぶやきながら書くといいでしょう

ペンでなぞり鉛筆を消したら、こんな感じのアサガオ(楕円)になります。

黄色、ピンク薄く色つけします

更に色を重ねます、ガクの部分も緑色をいれます。思い切って矢印の方向に濃淡を付けて色つけしてみて下さい

完成です

以上描き終わりました。

他の花も花の状態3タイプに描き分けられると表現の幅も広がります。

考え方は同じですので忘れないように覚えて、慣れてきたらもっといろんな方向から描くように練習することをお願いします。

ガラスや陶磁器に絵付けする時の描き方のヒント

アサガオの画像が手元になかったので、同じろうと形のツンベルギア(画像赤丸部分)の花の画像です。

ツンベルギアの咲いている向き(状態)は1つですが、他の小さな花と組み合わせてブーケにしています。よく見る花のデザインですね。

普段、私はガラスや陶磁器に絵付けをしていますが、ガラスや陶磁器に描く場合も前記のように花のデザインをして、直接ガラスや陶磁器に描いていきます。

描く筆の方向や花の形の作り方は同じですので、機会があったらチャレンジしてみて下さい。

「何事も試みてみる」です。経験は無駄にはなりませんので、感覚が違う事を知るだけでも勉強になります。

まずは基本、紙に書く・・・がサクサク出来るようになりたいですね。

まとめ

■花のつくり■

雌しべ=花粉を受けるもので、だいたいは花の中心部分あります。

雄しべ=花粉を作るもので、だいたいは雌しべのまわりにあります。

花びら=雄しべと雌しべを包む花弁のこと。

ガク=雄しべ雌しべを支える花びらの真下にあるガク片のこと

花柄(かへい)=ガクの真下にある枝のこと

■花の形■

①ろうと形=アサガオ等のように上に向かって開き、中心部分がくぼんでいる花の形です

②つりがね形=お寺の鐘ような、花びらの先が少し反り返るホタルブクロやジキタリスのように垂れ下がって咲いている花の形です

③つぼ形=スズランなどのように丸く花びらの先がすぼんでいる花の形です

④たかつぎ形=桜草のように細いガクの先に5片の花びらが出来ている形の花をいいます。

⑤舌形=1枚の花びらの一部が伸び広がって舌状になっている花。以外に思いますがキク科のマリーゴールドやタンポポ、コスモスの花がそれです

⑥蝶形=花びらの成り立ちが蝶々に見える花、スゥートピーや藤がそうです

⑦十字型=花びらが十字になっている、花びら4枚からなる花

■花びらの枚数■

①0枚=イネ課、裸子植物

②2枚=サルビア、ラン、アメリカなでしこなど

③3枚=アヤメ、スノードロップ、クローバーなど

④4枚=ルッコラ、ヤマボウシ、ジャスミンなどがあります

⑤5枚=花の中では一番多い勿忘草、野バラ、アサガオ、キキョウなど

⑥6枚=カキツバタ、ザクロ、アマリリスなど

⑧8枚=コスモス,ダリア、クレマティスなど

花のつくり、形、花の種類で花びらの枚数が違うを知って描きやすくなったと思います。

同時に仕上げる形アサガオのつぼみは「ねじるように」、横向きは「三角に」満開は「楕円に」を把握することでより描ける世界が近くなりました。

そして強弱を意識して色を付けると深みが出る。と言うことも学びましたね。

以上のことを復習して花の書き方を楽しんで下さい。

もっと花の描き方を知りたい人は今後の記事もお読み下さると励みになります。

 

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。