花の描き方

【蓮の描き方】桃のようにふっくらと楕円の花びらを作る2つのポイント

「蓮」は7月、8月、9月の誕生花です。3ケ月に渡る夏の花なのですが、私にはどうしても仏花としての印象、そして食べるレンコンの花・・のイメージしかないのです。花を描くようになっていろいろ調べて行くにつれ根茎が食べられるんだ~~とか実は生で食べられるんだ~と分かった勉強不足な私です・・トホホ・・。

蓮・・描いてみませんか。

花を真上ではなく、横から見るとして目の前に真正面に置いた花姿は桃・・桃・・です。桃に見える花(私は・・)です。描くには簡単そうに見えます。

桃のようにふっくらと楕円の花びらを縦に作るといい、2つのポイントさえ実行出来れば大丈夫!貴方も描けます。

まずは豆知識を取得しましょう

蓮 豆知識

7月の誕生花である蓮は、別名ハチスとも呼ばれ、栄養効果が高く、茎根はレンコンとして食べられることは広く知られていることですが、中国や熱帯アジアではハス全てが利用され実は生で食べられています。花は茶葉とブレンドされてハス茶としても親しまれ全て使える無駄のない花です。

花托が蜂の巣に似ていることからハチスと呼ばれ、後に短縮されてハスと呼ばれるようになったのだそう。花托の部分はやは気持ち悪いとか・・言われていますが、レンコンを思わせます。つながっているんだな~と感じますね。

葉は浮き葉の後、水面から約40㎝~1mの所で広がり、花も高いところで咲きます。

薬効としてのハスは滋養強壮、下痢止め、解毒作用などがあり、やはり仏花・・ありがたや~~の花です。

花びらは一重が15枚〜16枚、半八重が18~25枚、八重は30~200枚と言われています。200花びらなんて見たことないですが・・花びらの特徴は先がとがっていて中央部分はふっくら、花びらを重ねて手でギュウーとすると桃のように見えます。また睡蓮に比べると花色が少なくて白、ピンク、黄色等があります。

花びらの先を尖らせて書く、クレマチスの同じ注意点がありますので参考にして下さい

【クレマチスの描き方】図形のように均等に配置|上手に書く2つのポイント

ハスの国花はどこかご存知でしょうか?・・インド、ベトナムです。マッチしますね

蓮と睡蓮の違い

蓮と睡蓮は似ていることでも有名ですが、調べていくと結構違っていて、面白いです。簡単に違いを探しました。

花=花芯の違いです。蓮は蜂巣と言われる花托があり、睡蓮は他の花と同じく雄しべ雌しべからなっています。

水面からの距離=蓮は水面から1メートル以上高い所で花を咲かせます。睡蓮は水面部分水の上に顔をチョコンと顔を出した感じです。

葉の形=円形の葉でつやがありません。一方睡蓮は葉に切れ目が有って光沢があり水面に浮いています。

ハスの花托はこちら↓

以上の面白い蓮の特徴を知った所で次は描いていきましょう

ハスを描く

描くにあたり、花のどの角度を描くかですが、初めての方でも簡単に描ける角度の花と花托が見えるリアル角度と2つ練習してみますね。

準備するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

 鉛筆書きと細ペン書き

・花を正面に持って花托が見えない角度で準備します。四角の中にぐる~っと楕円を作る

・楕円の中心に花びら①を作り、両脇に②③と作り、その間に④を作り、①と④の間に更に作っていく。花びらの枚数が多くなるにつれ、花びらと花びらの間に入れて行くと良いでしょう←ポイント1

 

ふっくらの花びらを縦楕円に、花びらの先はとがらせる←ポイント2、花びら15枚を意識して正面からの角度でペンで清書きします

 

・鉛筆部分を消したらこんな感じです

 

・蕾の部分も書きました

 

・花托が見える書き方はこんな感じです

 

・花托が見える書き方

・葉っぱはこんな感じです

・鉛筆書きをペンで清書、把握した所で次は色付けに参ります

色付けをする

・用意するパステルは3色、ベージュピンク、ピンク、赤ピンクです

 

・ベージュピンクを薄く付けます

 

・ピンクと赤ピンクを陶磁器のタイルに出して

 

・全体にピンクをサク~と入れた後に、花びらの先にピンクを濃く入れます。(中華料理のデザートのおまんじゅうのようになりましたね)

 

・全体をピンクと赤ピンクで少し濃くし完成です

・花心が見える花びらの色付けはこんな感じです

 

・蕾はこんな感じです

・葉っぱはこん感じです

・葉っぱ色付け画像

「ビールグラスの絵付け」蓮を描きました

夏になると、小さなグラスが好まれる時期になります。お仏壇のお水入れも夏に器替えするのでしょうか・・。毎年蓮の花のグラスがいいな~とお聞きしながら、なかなか制作にたどり着かないのが毎年の反省なのですが、今年はしっかり描こうと思っています。

そのお仏壇からは離れて、時期的にもビールが美味しいな~と思える、長いグラスにすぅ~と蓮を描きました。

制作過程は前記に勉強しました描き方を、直接専用の鉛筆でガラスコップに書きます。

その後専用の絵の具で色付けし、焼成を繰り返すこと2回、底に緑と青をいれて仕上がります。

進め方の順序で示します。左から、最後に中心です。

それではひとつひとつみていきましょう

 

こちらも全体の流れから。

ひとつひとつ見ていきますね、向側の花びらから色をつけます

次に手前に色づけ。

結果、このような出来上がりになります。

こんな感じで小さいグラスにも制作したいと思います。

まとめ

蓮以外に簡単に描けたのではなかったでしょうか?

大切な所をまとめてみますね

・楕円の中心に花びら①を作り、両脇に②③と作り、その間に④を作り、①と④の間に更に作っていく。花びらの枚数が多くなるにつれ、花びらと花びらの間に入れて行くと良いでしょう←ポイント1

 

ふっくらの花びらを縦楕円に、花びらの先はとがらせる←ポイント2、花びら15枚を意識して正面からの角度でペンで清書きします

 

と言うことに注意して描いたらわりにたやすく描けます。どうぞ試して見て下さい

 

ここまでお読み下さりありがとうございました。

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。