花の描き方

【ユリの描き方】初めに外花被・次に内花被の花びらを書く|簡単絵付けの仕方

立てば芍薬・・座れば牡丹・・歩く姿は百合の花・・とのことわざで有名な百合の花は、丁度この6月頃から花屋さんにならび、雨の季節に見る花として印象深いです。(ことわざの楽しい言い伝えや意味はユリの豆知識で触れます。)

良い香りのする花です。田舎育ちの私には、日本の代表的なテッポウユ(ヤマユリ)だけが、幼い時のユリでした。ユリが今のようにこんなにも沢山あるとは知らずに大きくなったので、大きくなりすぎた今知る事が、とても面白く、描くようになってからは実に発見が多いです。

日本の山や野原で見かけるこれらのユリは美しい花姿から、世界中に愛されています。

この白くて美しいことから神聖な花「聖母マリアの花」といわれています。

この白くて美しいユリを描いてみたいと思いませんか・・

ユリの豆知識

立てば芍薬・・座れば牡丹・・歩く姿は百合の花・・日本女性の美しさを花に例えた言葉として伝えられてきたことわざですが、これには3つの花のリレーがされているかのように花が順番に咲いていきます。

4月末から5月初め頃に牡丹が咲いて、5月中頃から6月末頃に芍薬が咲き、6月から8月頃にはユリが咲きます。面白いですね^^

綺麗な花の4ヶ月リレーということです。

ユリとカサブランカの違い

ユリはユリ科ユリ属の植物です。テッポウユリ、鬼百合、ヤマユリなどもそうです。

カサブランカはユリの中のオリエンタル・ハイブリットという園芸種の中の1種です。なのでカサブランカはユリの中の1つの品種と言うことになります。

花言葉

ユリの花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」です。

この言葉の中でも心あたたかく残る花言葉は「無垢」なのですが・・・

無垢。。を検索してみました。”煩悩(ぼんのう)から離れて、汚れのないこと。純白で純真なこと”と書いていました。

ユリはキリスト教の「聖母マリアの花」(マドンナ・リリー)とされている事も関係しているのでしょうね。

アンテイークジュエリーのモチーフにもなることが多いユリですが、ルイ王家の紋章にもなっていることは、広く知られています。

このことから花言葉を付け加えるとしたら「偉大」「栄華」「誇り」「高慢」「自尊心」です。

ユリ(カサブランカ)を描く

ゆりはもちろん、品種によって顔が少しずつ違います。一重、八重、最近ではローズ・リリーなどと華やかなユリの品種も増えています。

花びら6枚と思いきや、外側3枚はガクで外花被と呼びます。内側の3枚が内花被花、花の向きは上、横、下いろいな角度が見られます。

中央に雌蕊1本、そのまわりに雌蕊を守るように雄しべ6本からなっています。

準備するもの

・紙またはスケッチブック

・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)

・パステルまたは色鉛筆

鉛筆と細ペンで描く

中心を作り中から外に案内線6本を画像のように配置します。

 

6本の案内線を中心にしてざくっと花びらを作ります。が、花びらを作る時の順番は次の画像で。

 

花びらの成り立ちから進めると、○印がない部分(外花被)を先に書き、次に○印の部分の上の花びら(内花被)を書いて花びらを作ります(書きにくいようでした反対でもかまいません)

 

外花被、内花被の花びらを作り細ペンで清書します。花びらの縁を少し並々に書きます。(鉛筆は消しましょう)

 

花芯部分に雄しべ6本、雌蕊1本書き込みます

 

色付け前・・整いました。

 

ユリに色を付けます

パステル4色準備します。

 

オフホワイトを全体に入れます

 

次は黄緑色を、そして中心に緑を入れて下さい

 

消しゴムで色を外から中に軽くとり(消し)ます。

 

消しゴムで消したところに緑をプラスして窪んだ中心に整えます。

 

ラッパ型のユリも書きました、画像のように中心をとり案内線を6本、それに沿って花びらを作り描き進めます。

 

描き進め色を入れて仕上げたものです。

 

蕾をつけたもの、全体を書きました

 

以下の記事、ユリを描く時の参考になればいいな~と思います

ここまでで紙面にユリの書き方が出来ました。次はガラスや陶磁器に絵付け~に進みます。ガラスに描くユリの種類はカサブランカにしました。

ご興味のある方はぜひお進み下さい。

小さなワイングラスに絵付け・ユリを描きました

今回ここで書くユリは白いカサブランカ。カサブランカは花の内側の斑点がありません、香りが豊かで堂々と大きい花弁が印象的な種類になります。

花びら6枚、花弁の縁は揺るやかに波打っています。それではカサブランカの描き方進めて参りましょう。

準備するもの

 

細ペン書きで勉強したユリを専用の鉛筆で直接ガラスに書きます

 

画像のような筆運び、筆の順番は初めに赤→で描き、次に黒→で描きます。

 

筆運びを頭に入れて、黄緑色を花芯に少し入れて、次に白色で赤い矢印の方向で描きます、次は黒色・・という具合に進めます。

 

赤い矢印を花びらに描いた所、次は黒い矢印の花びら部分に進めます。

 

赤い→、黒い→両方描き終わった所です。

 

蕾も描き、この後焼成します。

 

次は1回目の焼成が上がったところ、これから2回目の絵付けにいきます。

 

2回目の絵付けが終わった所花芯を描いて→焼成します。

 

完成しました。

鉛筆、細ペン書きから絵付けまで完了しました。
お疲れさまでした。

まとめ

ユリの描き方まとめますね

中心を作り中から外に案内線6本を画像のように配置します。

 

6本の案内線を中心にしてざくっと花びらを作ります。が花びらを作り時の順番は次の画像で。

 

花びらの成り立ちから進めると、○印がない部分(外花被)を先に書き、次に○印の部分の上の花びら(内花被)を書いて花びらを作ります

 

細ペンで清書します。花びらの縁を少し並々に書きます。(鉛筆は消しましょう)

 

花心部分に雄しべ6本雌蕊1本書き込みます

 

清書して鉛筆を消しました。色付け準備完了です。

 

この後色を付けて理解を深めて下さい。

お疲れさまでした。最後までお付き合い下さりありがとうございました。

 

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。