4月~5月に一面を黄色に染めるように元気に勢いよく咲く花にヤマブキがあります。春待つピンクの桜から黄色のヤマブキに季節は移ろい進んいできます。
明るく爽やかな黄色に目が奪われますが、このヤマブキは生薬としても使われ、切り傷にいいとされています。乾燥した花をもみ傷口に直接付けたり、乾燥した花を煎茶と混ぜてそれで患部を洗うといいのだそうです。
春の季語でも有り万葉集にも読まれ、古くから日本人が愛した花です。秋に紅葉する事でも知られていますね。
風に身を任せ、上下左右に揺れているヤマブキを見ていると、自力でどれだけどうしたいと思っても自然には抗えない、とりあえず風に身を任せてみて、風がないでから挑戦してみましょう・・・と教えてくれます。
いろいろ知ると、ヤマブキの花、簡単に描けそうな気がしてきました。そう!簡単に描けます!花びらの位置をクロックポジションに配置して描くと大丈夫です。
私が花びらの位置と筆の方向を、お伝えするときに用いている方法が時計、声や文章で伝えるときに実に便利です。クロックポジションで2時の方向から1枚目の花びらを配置・・3時から2枚目のは花びらを配置・・という感じです。
<クロックポジションの意味>
観測する人を中心に置き(時計で言うと中心の点です)正面を12時とした場合の方向を示す手法です。
となると観測者が水平に両手を挙げた場合右手の方向が3時、左手が9時の方向になります。
ヤマブキの豆知識
花びらの形の記憶が・・どこかで見た事があるな~と思っていましたら、バラ科でした。花びらの形が野バラとお同じなんですよね、古く万葉集にも登場していることからもわかるように、ヤマブキは日本原産の植物です。
切っても切っても元気に咲いてくる、育てやすい植物。伝え継がれている話に、深い谷に落ちたキンカがヤマブキに変わったといいます。こう聞くと庭に植えたい植物に思えてきますよね。
以上のことからも花言葉は「気品」「崇高」です。
では5枚の花びらをクロックポジションに配置してすすめます。
ヤマブキの花のクロックポジションの花びらの位置は12時、3時、5時、7時、9時にします。
ヤマブキを描く
描くにあたり準備するものは、
準備するもの
・紙またはスケッチブック
・鉛筆と細ペンそして消しゴミ(どんな消しゴムでもいいのですが、出来れば先が尖ったもの、私はKOKUYOのノック式で、取り替えが出来るRESAREを使っています。細かい部分が消しやすいのが一番のお勧めです、通常の消しゴムに比べ消す頻度が多い場合は手が汚れなくてとても便利です)
・パステルまたは色鉛筆
鉛筆と細ペンで描く
中心を決めて、さくっと5枚の花びらのあたりを付けます
クロップポジションで、12時、2時、5時、7~8時の間、10時に配置します。
鉛筆部分を細ペンで清書します
細ペンで清書しました
花びら別バージョンのクロックポジション、花びら下の方が長く向こう側が短い描き方
花が斜めに咲いた姿、左側の花びらが短い描き方
ヤマブキが枝に繋がって咲いています、鉛筆書きから細ペン書きまで示しました。
葉っぱも繋がっています、鉛筆書きからペン書きまで示しました
クロックポジションで書いた花の例です参考にして下さい
色付け
黄色2色、茶色と3色を準備します。そして薄い方の黄色から入れていきます
もう1回濃いめの黄色を入れます。花心に向けて少し茶色を足したら完成です。
枝に咲いているヤマブキにも色付けしました。
葉っぱにも色付けします。
以上でヤマブキの色付けまで終わりました。次は絵付けしていきますね
「ガラスマグカップに絵付け」ヤマブキを描きました
枝が伸びて咲いた姿を絵付けしたマグカップ、下から少しヤマブキが顔を出して黄色の世界に。
カップの真上から見た感じです
簡単に絵付けの順番
まず直接、特別な鉛筆でガラスマグにサクッと書きます。
その後ガラス用絵具で1回目焼成、2回目色をつけて焼成。マグの底に緑を入れて完成となります。
絵付けは筆の動きが大切ですので、以下に筆の動きを簡単に解説します。
筆の動きを解説
絵付の筆をここでは丸筆を使用します
描き方は外から中へ、花びらの中心で筆のハラをグッと潰して花びらを広く描く
実際に使っている筆の動きの画像です
花芯の雄しべめしべを作る
前記の筆の動きで描かれた作品です。部分をアップしますね。
以上、簡単絵付の解説でした。
まとめ
ヤマブキの描き方簡単にまとめますね
花びらの位置をクロックポジションに配置して描くと大丈夫です。
クロップポジションで、12時、2時、5時、7~8時の間、10時に配置します。
クロックポジションに配置して書いた結果バランスのいい花になります。
後はこれに色付けしてください
明るい黄色の世界が描けましたね。
ちなみに白いヤマブキもあるということですので‥色はいろいろ試して見てくださいね
ここまでお読みいただきありがとうございました。