花の描き方

【クリスマスローズの描き方】失敗しない構図の書き方|絵付け教室の先生が解説

12月から4月にかけて咲く「クリスマスローズ」、原産国は東ヨーロッパや西アジア。現地ではクリスマス時期に開花します。このロマンティックなネーミングもあってか日本ではとても人気の高い花ですが、橫を向いて少しうつむきかげんに咲く、物憂げな花姿は本当に可愛くて心に残ります。この素敵なクリスマスローズを描けたら楽しいだろうな~と思ったことはありませんか?

魅力的なクリスマスローズ、思ったより簡単に描ける、そのコツを解説していきます。

クリスマスローズの花の作り

少しうつむき加減に咲くクリスマスローズ、花の作りも同じようにうつむき加減に書いてみました。見にくい方はクルクルまわして見て下さい

描く前の豆知識

私たちが見るクリスマスローズの花びらは実はガク片、ご存じの人も多いと思います。そして色は9種類、模様は8種類、形は10種類、原種は有茎種と無茎種の大きく2種となります。

これから書いていくクリスマスローズ、色はピンクで一重咲き、形は大輪、有形種です。

花の有茎種?無茎種?とは・・

無茎種=茎の根元から花が咲く

有茎種=茎が立ち上がりその先に花を付ける

花びら(実際はガク片)の枚数

花びら(ガク片)は一重で5枚、花びらの重なりが決まっています。四角いティッシュの端をゴムで絞ったイメージの花びら(ガク片)を5枚つくります。

2枚(①と②)の下に⑤の花びら、③と④は順番に重なるけど①と②の上にはならない、常に下になります。

⑤は①と②2枚の花びらに挟まれて常に下になっています。

花びらの性質は面白いですよね~

なんとなくイメージ出来ましたか?

クリスマスローズの魅力

私は見た目が可愛いのと、ネーミングがロマンティックで好きなんですが、日本には薬用植物として明治から大正時代に入ってきました。和名を「寒芍薬(かんしゃくやく)」といい。茶席を彩る花としても使われてきました。

描く時のコツですが①種類を知る(有茎種か無茎種か)②花びら(ガク片)の数を知る③方向はうつむきかげん、以上3つの事に気を付けて描いていきましょう

①クリスマスローズ、有茎種か無茎種かはとても大事です。地面から茎が出て、茎に葉っぱや蕾がつきその先に花を咲かせている(有茎種)、直接地面から茎がちょこっと出て、花を咲かせている(無茎種)のどちらであるかをしっかり理解します。

②花びら(ガク片)を知って描く、一重なのか八重なのかは大事です。

③クリスマスローズはほとんどがうつむきかげんに咲いています。花びらの中を描きたいときは見上げる角度で、花弁を美しく描きたいときはうつむき加減に描いていきます。

クリスマスローズの花弁

ひらひらと大きな花びら(ガク片)が特徴のクリスマスローズというイメージです。

シュウメイ菊やオダマキキンと同じポウゲ科の植物クリスマスローズは、ヨーロッパでヘレボルスの原種を品種改良させて出来た花です。美しく優雅な花弁にはスーッと引き寄せられますね。

さあ~ピンク色のクリスマスローズの一重咲き、形は大輪、有形種を描いていきましょう。

鉛筆書きで準備する

失敗しなし構図の取り方を説明していきます。

10センチ角の中心を決めて、中心から外に向かって5本の線をイメージして下さい。画像のように実際に線を引くと書きやすいです。そして花びらの終点を決めて花弁を作って行きます。

10センチ角の中に花びらを5枚作るのですが、大きく丸い葉っぱのような花弁(ティッシュの端をゴムで縛ったイメージ)の花びらを作ります

花びらの重なり具合に順番があります。①と②の花びらが一番上に来ます、
次に①の下に③、③の下に④となり⑤は①と②の花びらの下に来ます。
このときの構図の取り方を間違えないようにします。クリスマスローズの特徴、少しうつむき加減です。

<ここで花びらを動かして描いてみました。参考にして下さい。>
①と②の上に⑤の花びらがグ~ッと中心によった感じに変化させて、かなりうつむき加減に描いて色づけしました。

花の中心の雄しべと雌しべは正確に描きましょう。

ここはとても大切、正確に描くことで花がちゃんと主張をしますので、しっかり捉えて間違わないように描きます。

雄しべは広がって沢山ありますので、はじめは咲き立てから描くのが楽かもしれませんね。

次は本格的に色付けをしていきます

色づけ

いよいよ一番楽しい色付けにはいります。全体に薄くピンクをいれます。

花弁の重なっている部分の下の花弁から徐々に色を入れ濃くしていきます。

花芯、雄しべ雌しべに色を入れます。

色付けしていておわかりになったと思いますが、色を入れて行く時の手順があって、薄い色から徐々に濃い色を付けていきます。

そして上になる花びらを若干明るく、ですのでそこの色は薄い色にします。

以上の手順で仕上げたのが以下、完成です!!

「透明のコップにガラス絵付け」クリスマスローズを描いてみました

「ららの目」と申しますのは、HITOMIららは絵付けの教室を約28年運営しているのですが、運営している側からの意見として「ららの目」と題して発信することにしました。

今日はガラスコップに描いて見ました。

描く順番は
①デッサンしたデザインをガラスに直接、特殊な鉛筆で書きます(この鉛筆は焼成したら消えます)。

②ガラス用の特殊な絵の具で筆を使って絵付けします。

筆の進む方向を示した画像、直線ではなく中心に向かってアール状に筆を進めます。
(このときの注意点は筆の腹をよくつぶしてアール状に・・です)

筆で描き終わった花びらです。

③焼成します

④②と同じ作業を②の時よりは少し濃い色を付けて、雄しべ雌しべ蜜選を描いて花粉を付けました。

⑤焼成します→完成です

花の描き方ついて書いた記事、「ポインセチア」良かったら参考にして下さい

まとめ

 

失敗しなし構図の取り方を説明していきます。

10センチ角の中心を決めて、中心から外に向かって5本の線をイメージして下さい。画像のように実際に線を引くと書きやすいです。そして花びらの終点を決めて花弁を作って行きます。

10センチ角の中に花びらを5枚作るのですが、大きく丸い葉っぱのような花弁(ティッシュの端をゴムで縛ったイメージ)の花びらを作ります

花びらの重なり具合に順番があります。①と②の花びらが一番上に来ます、
次に①の下に③、③の下に④となり⑤は①と②の花びらの下に来ます。
このときの構図の取り方を間違えないようにします。クリスマスローズの特徴、少しうつむき加減です。

以上のことを踏まえて描いていくと、途中であ~もうだめ!いや~!描けない!となることなく上手に失敗しないで描く事ができるはずです。

失敗しないでクリスマスローズを描きたい人はこの記事を参考にして下さい。

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

ABOUT ME
HITOMI らら
20代の時から洋食器に関わりフリーハンド絵付けの教室を運営してる ”らら””がその歴史や技術はもちろんの事。絵具、道具、焼成窯に至るまでを伝えていきます。